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2019年12月26日

【2019.12.21-12.31】K-1グランプリKINGの黒坂凛くんにインタビュー! ~「機械を愛し、機械に愛された男」が語る:第2弾~

11月下旬のK-1グランプリで二連覇を達成した黒坂凛くんへのインタビュー、今回は第2弾です。今回は、ハイレベルを目指す方、必見・必読です!即実践に移しましょう!

*第2弾:95点以上、98・99点を目指すあなたに

それでは本題に入ります。今回も、私のコメントには(*)が入ります。むしろ、彼の表現から受け止めた、私のコメントの方がはるかに多くなっています。ご勘弁を!大事なポイントをコッソリ聞いているところを写真撮られました!

【第2弾:95点以上、98・99点を目指すあなたに】

Q1:壁はあったか?

A1:90点を初めて超えたのは高校生の時、その頃はそれほどカラオケボックスに行くことは少なかったです。大学生となり、カラオケボックスに行く機会が増えて、点数アップをやるようになりました。壁というか、その都度、きれいな五角形を目指し、形が欠如しているところに対応を取ってきました。95点くらいをクリアするときには、ビブラート・ロングトーンの項目で形が欠如しており、それに対応した記憶があります。(*「壁」と大げさに取り扱うことなく、弱点(得点を伸ばす箇所)にコツコツと対応した結果、現在に至るって感じです)

 

Q2:100点を目指すとしたら、90点以上目指すのと何か異なるか?

A2:やはり選曲は重要です(*数ヶ月間のイベントからも実証されるように、確かに高得点が出やすい曲・出にくい曲はあります。また、カラオケのTV番組で歌われている曲は結構、点数が出やすい感じはしますので、まずは、とっかかりに、そのような曲を歌うのもありかもという感じでした)。

100点目指すとなると、「曲を聞き込む」というよりも、自分の中に「曲を落とし込む」と言った感じです。とにかく、音程(メロディー・リズム)、歌詞を自分の中に落とし込んでしまう必要があると思います。「落とし込む」というのは「曲の歌詞、音程を暗記するまで聞く」という感じです。(*今日は真剣に聞くぞ!と思い、聞き始めたものの、自然に口ずさんでしまってるってことありませんか?どうやら、このような繰り返しでは、いつまで経っても、90点台後半には到達しないでしょうね。私自身、「落とし込む」というところまでは達してませんね)。

そして、分析結果の五角形チャートの欠落部分に対して、対応を取っていきます(*第1弾でも述べた「チャート攻略」ですね。この「対応を取る」という表現ですが、受け止め方によって個人差が出ますよね。彼の受け答えから判断すると、五角形のある項目に対し、このような対策を講じればこうなる!とかいうのを、相当歌い込んだ中で経験則みたいなものを見出している感じです。各項目の具体的な対策については、個人差・曲によっても異なるので、一般論では語りにくいようでした。対応を取っていく中で、必要に応じて、「曲を落とし込む」作業をしているようです。Aメロ・フレーズだけを繰り返し聞いて、落とし込み、歌ってみて、対策を確認していく、そういった感じです)。

 

Q3:ズバリ、今回の大会で優勝する自信はあったか?

A3:これまでやってきたことを出せば何とかなると思ってました。また、会場も事前に開放していただき、練習(調整)ができたので、自分の実力を出せると確信しました(*自分の実力を出すことだけに集中しているように感じました。もちろん、参加者、とくに決勝に進んだ二人のスゴイところを認めた上での発言です。昼間から本会場を練習会場として開放しましたが、彼が練習(調整段階)で歌った曲「時の流れに身をまかせ」の点数を確認すると、99点を何回も軽くクリアしている状況でした。にも関わらず、決勝では異なる曲「もう一度抱きしめて」を歌い、99.447点を出して優勝。「彼の対応の取り方は次元が違う!」そう感じました。また、この「調整」というのも奥が深い。ただ単に「発声練習ができた」ということではなく、「この会場であれば自分とマイクとの距離感がこのくらいが一番高く点数が出る」とか、そんなレベルです)。

 

インタビューに応えてくれた内容から感じたこと(私の所感)

1)「●●込む」(落とし込む、歌い込む)といった表現が象徴しているように、徹底的にやる必要がある。「90台後半」を出すためにはそれなりの時間と労力が必要である。すぐに「85や90」が「90台後半」まで達することは絶対にあり得ない。

2)また、歌い込むというのは「対応」を踏まえて「歌い込む」というもの。「対応」の考え方は非常にシンプル。五角形の分析結果をしっかりと受け止め、自分の弱いところに対応を取るということ。その方法については、トライ&エラーの繰り返しで、自分なりの方法を見出し、得点アップにつなげていく。

3)これらを実行するためにはかなりのストイックさが必要と思いますが、それを感じさせず、淡々と話をしてくれました。ただ、それだけ徹底的にやってきたので、それが相当な自信となっていると確信しました。なんか、勉強や仕事とラップする、そんなインタビューでした。

黒坂凛くん、ありがとうございました。